ベルリン・フィルの映像で音楽を知的に聴く面白さ

 

ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール
ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールを毎晩のように堪能しています。

 
これはベルリン・フィルのコンサートをネットで映像配信する有料サイトです。定期演奏会ライブを生中継でも見れるし、過去のシーズンごとにアーカイブ映像も見ることができます。そのコンサート数は無数…

日本でもNHKテレビでNHK交響楽団の定期演奏会を放送していますが、その映像クオリティには根本的な違いを感じます。それは、テレビ放映というマインドと、楽団独自で世界配信するというマインドの違いでしょうか。

一言で言えば、映像を見ながら音楽に没頭できる感覚が違います。専門的に言うと、映像カットのつなぎ方が違います。それは、スコア(すべての楽器が網羅された楽譜)をどれだけ深読みしているかという違いです。

もちろんテレビ放映でもその道のプロが手を入れているのでしょうが、テレビという性格上、自然と広く大衆向けにわかりやすさを主体とした映像カットになりがちです。

ビデオカメラをホールのどこに配置するかという制約もあるのでしょうが、根本的には音楽の何を伝えるかというマインドの違いを強く感じます。

例えば、弦楽合奏で音楽が深いクレッシェンドをしながら高みに登る時、ヴァイオリンが高音に達するその数小節前に意図的にコントラバスに映像が映り、その後にヴァイオリンが最高音に達する映像カットに映ることで、その音の高さにコントラストが強調されるという具合です。

アダージョのように長い弓使いの時には、その弓の動きが一連の映像カットのつなぎ方にも表現されていますし、それは指揮者の映像カットでも同じです。

とは言え、ベルリン・フィルの古い映像を見ると、その映像カットのつなぎ方は現在とは違いとても大雑把さが見えます。ここ10年ほどで、いかに音楽映像が進化しているかが手に取るように見て取れます。

音楽はもちろんライブで見るのが最高ですが、こうした最上の音楽映像を見ることで、音楽を深聴きできるのも素晴らしい体験です。どちらも捨てがたい…

 
じゃあ、またね〜 Σ( ̄。 ̄ノ)ノ