今は忙しくて時間がないから、○○をやり始める余裕がない。
海外旅行へ行きたいけど、お金がないから行くことができない。
家が貧乏なので、大学進学はとても無理。
〇〇を持っていないから、□□をすることができない、という諦めモード。よくある事です。
でも考えてみてください。別にそれを持っていなくても、今の自分が持っているもので勝負すればいいじゃないですか。
私は高校時代、将来は音楽家になることをめざして、京都市交響楽団で活躍されていた師匠の元に弟子入りしました。
でも家にはそんなお金の余裕はなかったので、登校前の朝6時から8時まで市場の早朝バイトでレッスン代を工面していました。
とは言っても到底レッスン代を払い切れるほど稼ぎはないので、師匠に頭を下げてレッスン代を破格の価格にまけてもらってました。
しかも師匠の自宅まで片道2時間以上かかっていたので、いつも夕飯までご馳走になってました。
だからといってはなんですが、それこそ必死で楽器を練習し、師匠から指摘されたことは次回までに意地でもできるようにしました。
ピアノのレッスンも、ソルフェージュのレッスンも同じ感じです。
結局、音楽大学入学の費用も工面できなかったので、師匠にお願いして自衛隊音楽隊に口利きしてもらい、本来はなかったコントラバスの枠を作ってもらってオーディションを受けさせてもらいました。
とにかく音楽家になるためなら何でもすると決めてましたので、自分の持っているもので勝負し続けたわけです。
その時、高校生の私が持っていたものは無我夢中の情熱だけ。
後日、というか30代の時に在京オケの某氏にレッスンを受けたとき言われたことが、「君は(昭和)30年代の芸大生みたいだね」と。たぶん熱量が多すぎたのでしょうか。それとも、あの手この手を使いすぎたのか… (苦笑)
で、話を戻すと、音大卒でもない私が自衛隊音楽隊に入れたのは、まさに奇跡的なこと。
ちなみに、当時の自衛隊音楽隊・楽器編成にはコントラバスの枠はなかったので、私は自衛隊音楽隊に正規のコントラバス奏者として入った第一号です。
つまり、過去の常識に捕らわれず、今の自分で勝負できるものだけでなんとかする方法を考えるのが第一ということです。
それはどんなことでも同じ。とにかく、どうすればできるかを考えれば良いのです。
自分で諦めないかぎり、なんとかなるものです。
じゃあ、またね〜 Σ( ̄。 ̄ノ)ノ