将来の働き方が未知数の時代に、学校は何を教えるのか?

 
昨夜は某所で、教育に関する興味深いお話を聞いてきました。

それは今から40〜50年ほど昔、私も中学校だった昭和の話です。

昭和の時代、中学校の技術家庭科では本棚を作ったり、ブリキ板を加工してチリトリを作ったり、ハンダゴテでラジオを作ったりしていましたね。

今から考えてみると、あれは昭和30〜40年代に中卒で町工場に就職したことを前提とした教育でした。

私が中学生だったのは昭和54〜56年でしたが、まだギリギリ中卒で就職するのに世間で通用する技術だったと思います。

 

中学校で教えることは過去の集大成

その後は工業高校へ進学し、最初の基礎科目「工業基礎」で教えていたのは、アセンブラ言語でのロボット制御、NC旋盤の制御、アーク溶接、廃油からの石鹸作りという感じでした。

これらもまぁギリギリ、当時として高卒で就職する基礎レベルといったところです。

ところがその後、平成の時代になってコンピュータの進歩と共に世の中は劇的な速度で変化しました。

今の時代に木工の授業で本棚を作ったとしても、それは中卒で就職するための技術教育という意味は皆無です。

そもそも、今どきの大工さんはプロもアマチュアも電動工具しか使いませんからね(苦笑)

今さかんに言われているコンピュータのプログラミングもそうです。

あと10数年もすれば、人間がプログラミングする時代は過去のものになるでしょう。

そういうルーティーン作業はAI(人工知能)の得意とする分野です。

過去の判例や臨床から判断をおこなう弁護士や医師などの職業さえ、存続が危ないと言われています。

つまり、学校で教える技術は過去の集大成であって、それらを学ぶ中学生が大人になる時代にはなんの役にも立たないことになる可能性が大。

いや、役に立たないどころかモノづくりの根本が変わってしまいますから、音楽ダウンロードの時代にカセットテープに録音をするみたいなことを教えてるわけです。

 

学校で教える技術は何の意味があるのか

こういう激しい時代の変化の中では、本で技術知識を得るにしても発行年数が2〜3年前のものは内容が古くなって支障がでてきます。

実際、アプリケーションの関連本などは2〜3年おきに内容が改定されていますね。

こんな時代に学校で教える技術とは、将来のためではなく現在や数年先にしか役立たないことになります。

基礎的な技術はいつの時代も通用するなんて話が通らないほど、根本的な技術そのものが変わってしまうからです。

残念ながら、だからどうすれば良いという答えはありません。

ホントに教育そのものがどう変化するべきなのか迷っている時代です。

 
実は今度、中学校の職業体験にあたってキャリア教育としてのお話をさせていただくことになりました。

これだけ世の中の変化が激しい時代に、どんなことを話そうかと思案中です。

いつの時代にも不変の仕事への心構えなんてのがあるのかさえ解らない時代。

さてどうしたものかな〜と。

 
じゃあ、またね〜

 
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